カードローンとキャッシングローン

最近ではカードローンやキャッシングローンというような金融商品が出てきたため、給料日までちょっと生活費が足りないなどという時にも気軽にお金を借りることができるようになりました。

このためこれらのカードローンやキャッシングローンを便利な生活ツールとして利用することにためらいも無くなっています。このようなカードローンやキャッシングローンを利用する場合どのような違いがあって、おすすめと言えるのはどちらなのでしょうか。

銀行からお金を借りる場合

従来銀行からお金を借りようとする時、例えば住宅ローンや各種のローンを銀行から借りる場合には銀行の要求する担保と保証人を用意する必要がありました。

このため担保となる資産がなかったり、保証人になってくれるような親族や知人がいないような時には銀行からの融資を受けることはできませんでした。つまり、銀行はこれらの担保や保証人によって返済についての保証にしていたというわけで、たいへん借り難い時代でした。

消費者金融の登場

このためお金の都合がつかず生活に困る人も大勢いました。そこでこれらの人をターゲットにお金を貸そうと考えたのが現在の消費者金融で以前はサラリーマン金融と呼ばれていたものです。

最初はキャッシングと言っていますが貸したお金を期日までに一括して返済するというものでしたので、それでは返しにくいということでローンの要素を入れて分割して返済するキャッシングローンが生まれました。このキャッシングローンは個人の返済能力を評価して保証を行うことで担保や保証人は必要ありません。

消費者金融の成長

サラリーマン金融はその過酷な取立てでサラ金地獄などの言葉を生みましたが、法的規制などでまともな事業展開を行うようになり、大手は上場するに至って、この時に裏社会とも手を切り立派な金融機関に成長してＴＶＣＭなどでイメージチェンジを図り金利も低くなって多くの人が安心して借りられるようになってキャッシングローンの利用者は年々増加するようになってきました。こうなると銀行も安閑としていられなくなってきます。

銀行と消費者金融の提携

そこで銀行でもキャッシングローンのような借りやすい金融商品をつくろうと考えたわけですが、銀行には消費者金融のような個人の信用保証に対するノウハウがありません。そこで銀行と消費者金融が手を組んで銀行の信用保証業務を消費者金融が請け負うような形で業務提携をするようになります。

そこで登場したのがカードローンです。つまりカードローンは銀行系、キャッシングローンは消費者金融系で、中身はそれほど変わるものではありません。
（⇒銀行と消費者金融の関係）

おすすめは

金融商品を選ぶ場合の基本となるのは金利です。金利が低ければ返済総額は基本的には減りますのでお得と言えます。この金利で考えると多くの場合カードローンのほうが有利です。

しかし、キャッシングローンの中には一定期間無利息としている場合もあって利用の仕方しだいで有利なものが変わってくる場合があります。したがってカードローンなりキャッシングローンなりを利用しようと考える場合には、まず自分の利用方法を考えることが必要です。
（⇒カードローンの金利）